私の人生観に影響を与えた社会人サークル
私は現在、介護福祉士の資格を持ちながら特別養護老人ホームで働いています。人のお世話をする事が大好きで、短大を卒業してから色々な職業を経て介護職にたどり着きました。 毎日お年寄りのオムツ交換や入浴介助、食事介助などお年寄りの命を預かる仕事に責任を持って働いています。 施設で働く中で医師や看護師との仕事の場所もあり、介護福祉士としての意見を主張し、お互いの意見が噛み合わない場合もしばしばあります。
介護の世界に入ると、普通のデスクワークで働く人やもっと専門的知識を持った人への興味も出てくるようになり、 友達と試しに社会人サークルに参加してみようという事になりました。 自分の専門の職業世界に入ると中々外部の異業種の人との交流を持てる機会がないので、 世の中にはどんな仕事に従事する人達がいるのかを知る事が出来る社会人サークルは、私には最適な場だと思いました。
私には現在お付き合いする男性もいなかったので、社会人サークルで何か素敵な出会いがあればいいなと期待もありました。 素敵な人達が集まるパーティー会場へ向かう時、緊張と期待で胸が踊りました。 社会人サークル会場には、医師や経営者、パイロットなど誰もが尊敬したり交流を持ちたいと思える方達が集まっていて、 私は自分が場違いなのではないかと気持ちが引き気味になってしまったんです。一緒に参加した友達も同じ気持ちでした。
やっぱり帰ろうか…と会場をあとにしようとした時に、私は一人の男性から声を掛けられました。 スラッとした彼はパイロットの人でした。 少しお話をしていて、どうしてパイロットみたいな素敵な人がこういう出会いの場にいるのか不思議に思ったんです。 パイロットの人は身近に綺麗なCAさん達が沢山いるので出会いもゴロゴロ転がっているように見えるけど、実際はそうではない事を教えてもらいました。
CAさん達とはフライト毎にメンバーが替わり、実際は誰だか分からないまま仕事が終わる事。 CAさん達は医師や経営者の集まるコンパに積極的に参加するので、パイロットとカップルになる事はあまりない事。 フライトでは過酷な状況を強いられ、普段は癒しを求める気持ちが強い事など、私の知らないパイロットの世界を色々と教えてもらいました。
普段知り得ない世界の方との交流が持てたこの日をきっかけに、私は世の中の様々な職業に興味を持つ事が出来たんです。 社会人サークルで知り合えたパイロットの彼と、今はお付き合いをしています。